香川県は雨量が少なく、温暖な気候に恵まれているため、良質な小麦が作られている。うどんに欠かせない塩も、遠浅で潮の干満の差が大きな長い砂浜と、雨の少ない気候が塩作りに最適。出汁の素材である炒り子の原料となるカタクチイワシが伊吹島周辺で豊富に捕れ、小豆島でしょうゆが多く生産されるなど、うどんや出汁の材料がいずれも地元にあることから、讃岐にうどんが定着した。 香川県内に900店舗とも言われるさぬきうどん店の中で、名店といわれ行列ができる店の多くは、製麺所の軒先でうどんが食べられる形が取られている。 現在ではうどんに適した讃岐の夢2000と言う銘柄の小麦を作る農家も増えている。 讃岐の人は 「うどんは別腹」とご飯とは別にうどんを楽しみます。「宮武うどん」が元祖と言われる呼び方“あつあつ”やひやひや”、“ひやあつ”は麺と汁の温度のことで、あつ(熱い麺)・あつ(熱い出汁)、ひや(冷たい麺)・ひや(冷たい出汁)を選ぶことができる。讃岐うどんは、一度麺をゆでた後に冷水で締めてうどん玉にする。その冷たいうどん玉をそのまま丼ぶりに入れたコシが強い麺が”ひや(冷たい麺)”。釜揚げ状態のあつあつの麺にしたのが”あつ(熱い麺)”で、柔らかく、もちもちした食感が楽しめる。